青々とした芝生のある生活をしたいけれど、「日当たりが悪いから育つか心配…」という方もいるでしょう。日当たりのことを気にせずに何も知らないまま芝生を貼ってしまうと、期待するような結果にならない可能性が高くなります。芝生には日陰に強い品種もあるため、最適な芝生を見つけ注意して育てることが大切です。
そこで今回の記事では、日当たりが悪くても芝生は育つのか、日陰に強い品種や育て方の注意点について紹介します。
日当たりが悪くても芝生は育つ?
芝生は日当たりが悪くても育つのか、ここでは芝生と日当たりの関係について紹介します。
芝生は完全な日陰はNG
最低でも芝生は、1日5時間程度の日照時間が必要になります。なぜなら、芝生も他の植物同様に光合成を繰り返し成長するため、完全な日陰では育てることが難しくなるからです。特に芝生は日光を好むため、生育環境の日当たりは重要になります。
芝生の中には日当たりが悪くても、ある程度日が差すような場所であれば育つこともできるでしょう。しかし、日光を好む芝生にとっては、完全な日陰では育てることができないのです。
日陰に強い品種がある
常時日陰になる場所では芝生は生育できないけれど、芝生の中には「日陰に強い」「日陰に弱い」品種があるのです。日陰になりやすくても、日陰に強い品種を選ぶことで、芝生を上手に育てられるでしょう。そのためには、多少日当たりが悪くても生育できる芝生を見つけることが必要になります。
日当たりが悪いからと芝生をあきらめるのではなく、どのような品種があるのか知ることで、芝生を育てられる可能性が高くなるのです。
【品種別】日当たりが悪くても強い芝生
芝生には日当たりが悪くても、品種によっては比較的育てやすいものもあります。ここでは、日陰に強い芝生を紹介しましょう。
野芝
害虫や踏みつけにも強いとされる芝で、「日本芝」に属します。高温多湿の環境でも適応できるため、日本の地域にピッタリなことから呼ばれているのです。寒冷地でも育てられ、日陰でもたくましく育つことが可能で、丈夫の葉は成長スピードが遅いことから、手入れのしやすい芝として取り扱われています。
高麗芝
日本芝には2種類あり、一つは「野芝」もう一つには「高麗芝」があります。芝生の代表格とも言われている高麗芝は、葉の密度が高くて手入れがしやすいのが特徴です。見た目もキレイで肌触りも柔らかい芝に育つため、庭に貼る人気の品種になります。
ベントグラス
寒冷地仕様の西洋芝になるため、北日本地域で育てるのに向いている品種になります。葉が細く、見た目が美しいのが特徴ですが、乾燥や害虫被害などの影響を受けやすいため、注意して育てる必要があるのです。冬でもキレイに緑が生える芝生のため、ゴルフ場などのグリーンに使われています。
セントオーガスチングラス
西洋芝の一種で、冬でも枯れずに育てられるため、関東より南に向いている芝になります。冬でも枯れずに緑をキープしながらも、雑草に強く、裸足で歩いても痛くない繊細な葉が特徴です。西洋芝は日本芝に比べ、お手入れに手間がかかるため注意が必要ですが、冬でも美しい緑の芝を楽しむことができます。
日当たりが悪い場所で育てる際の注意点
日当たりが悪くても、元気な芝を育てるためには、いくつか注意しなければならない点があります。ここでは、育てる際の注意点を紹介しましょう。
葉丈を長めにする
日当たりが悪いと光合成を思うように行えないため、少しでも葉丈を長くする必要があります。葉丈を長くすることで、葉全体の面積を大きくできるため、より多くの日光を当てることができるのです。そのため、日当たりが悪くても、たくさんの光合成を促すことが可能になります。
肥料を与えすぎない
日照不足で元気がないからといって、肥料を与えすぎてしまうのは逆に芝生の成長を妨げてしまいます。肥料を与えすぎると軟弱に成長してしまうため、踏みつけに弱く、病気になりやすい芝生になるからです。日当たりが悪い環境で元気に育ってもらうためにも、肥料を与えすぎには注意しましょう。
水を与えすぎない
日陰の場合は土が乾きにくいため、日当たりの良い場所と同じように水を与えてしまうと、病気が繁殖しやすくなるリスクがあります。そのため、できるだけ水はけのよい土壌で生育し、水を与えすぎないことがポイントです。芝生が病気になって枯れるのを防ぐためにも、日当たりが良い場所よりも水まきの工夫が必要になります。
まとめ
日当たりが悪くても、日陰に強い芝生を選ぶことで育てることができます。丈夫に育て続けるためには、日陰で育てる際に注意点を抑える必要があるのです。もしどの芝を選んだら良いか悩む方は、プロにお任せするのも良いでしょう。
業者に依頼すれば的確なアドバイスを受けることもできるため、安心して芝生を育てることができます。自分で行う場合は、生育環境をみながら適した品種を選びましょう。
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