伐採・伐根

伐採・伐根

伐採・伐根を行うために|違いや具体的な方法を紹介します!

「庭の木が大きくなってきて困った」「木を撤去して家庭菜園を楽しみたい」と思う方もいることでしょう。しかし素人が行ってしまうと、トラブルや事故に巻き込まれてしまうことが多くあります。本記事では庭木の処理にお困りの方が今後の対応を検討しやすくなるように、伐採・伐根の違いや具体的な方法を紹介していますので、ぜひとも参考にしてください。

1. 伐採・伐根の違い

以下からは伐採・伐根の違いについて詳しく解説していきます。

1-1. 伐採

伐採とは大きく育った木を、切り株の状態にまで切断することです。林業では建材となる丸太の収穫や、森林管理のために行っています。 庭木の場合は大きくなりすぎると、建物設備や塀、隣の敷地にまで枝葉や根が広がってしまうことがあります。そのため、景観の改善や構築物への悪影響を防ぐ、近所迷惑のリスクを減らすといった目的で行うことも少なくありません。また、大きな木は台風で倒木した際、建物などに衝突する可能性があるため、伐採によって倒木による損害を抑えることができます。

1-2. 伐根

伐根とは伐採で残った切り株や、根を取り除くことです。根本まで取り除くことで、その敷地を再利用できる状態になります。 庭木の場合、伐根することでガーデニングや家庭菜園を楽しむことができるようになります。また、空いたスペースに物置を設置できるようになることもメリットだといえるでしょう。 ただし、大きな木は根が思いのほか伸長し、地中配管などに絡んでいる可能性があります。作業の難しさから、伐根を避けた方がよいケースもあるでしょう。

2. 伐採・伐根の具体的な方法

ここからは、庭木の伐採・伐根を実際に行う前に確認をしておいた方がよいことについて紹介していきます。

2-1.事前準備

最初に、作業の邪魔になる荷物がある場合はあらかじめ移動しておきましょう。伐採・伐根後に出るゴミの運搬を容易にするためにも、道路から庭までの通路上をきれいにしておくことが重要です。 また、伐採当日は洗濯物も外に出さないようにしておきましょう。外に出しておくと細かい木くずがついて汚れてしまう可能性があります。 伐根をする場合は、木の近くにある地中配管の位置を確認しましょう。伐根作業中に傷つけてしまわないように、おおよその位置が把握できているとスムーズに進みます。建物建築時の図面などが残っているか、あらかじめ確認しておきましょう。 もちろん、ご近所への挨拶も欠かせません。業者に頼んだ場合、出入りの際や解体物の撤去の際に、通行の邪魔になってしまう場合があります。 さらに、伐採作業の際に使うチェーンソーは大きな音が生じます。マナーとして、ご迷惑をかける可能性があることをあらかじめ話しておきましょう。タオルなどの粗品を渡しておくと印象もよくなります。

2-2. 伐採の具体的な方法

伐採では、おおよそ地面から10センチメートルの高さで切り倒すのが一般的です。木を切る道具は、のこぎりやチェーンソーを使います。 木の幹を切る前に枝を切り落とし、木の上部を切断していきます。根本付近を切断して木を倒す際には、倒す方向に注意が必要です。 森林の場合は周囲の木、庭木の場合は建物や隣の敷地などに倒れないようにする必要があります。また、より大きな木の場合は、クレーンで人や木を釣りながら作業する場合もあるでしょう。 残った切り株については、根を枯らせる処置が必要かどうか、木の種類によって異なります。切り株の状態で枯れてしまう木はそのままにもできますが、枝や根が伸びてくる木に関しては切り株に薬剤を注入し、早期に枯らせる処理が必要です。

2-3. 伐根の具体的な方法

伐根は手作業と重機を使う方法の2種類があります。広い敷地で複数の樹木を伐根する場合は、重機を使って土ごと掘り返していくのが一般的です。重機の入れない箇所や一本だけの伐根、建物や塀が近い箇所は、シャベルを使って掘っていきます。

3. 自分で行えるケースと業者に頼むケース

具体的な方法を見てきたところで、自分でできるか、あるいは業者にできるかどうかを考えてみましょう。

3-1. 自分でできる場合

安全面を考慮すると、業者に任せた方が安心ですが、下記のような場合であれば自分で行うことも可能です。 ・高さがあまりなく上部の切断も安定した足場で作業できる場合
・のこぎりやチェーンソーの使用に慣れている人
・伐採作業・解体材の運搬に必要な体力や時間が十分にある場合
・解体材の処理方法の目途がつくケース(回収業者に依頼する、自身で処理場に持ち込むなど)
特にチェーンソーは、「跳ね返り(キックバック)」という使用中に突然手前に跳ね返ってくる現象が起こることがあります。慣れていない人が使用すると、大怪我をする恐れもあるので注意しましょう。 のこぎりを使う場合も、慣れていないと想像以上に体力と時間を消費します。仕事休みの週末にやろうと思ったけれど、思いのほか大変で終わらなかったということもありえます。体への負担も大きいので、無理をしないようにしましょう。

3-2. 業者に頼んだ方がよい場合

下記のような場合は自分で行わず、業者に頼んだ方が安心でしょう。
・高い木のため安全に作業できるか不安な場合
・工具を扱うのが苦手な方
・まとまった時間が取れない
・木の枝が隣の敷地や道路にはみ出ているケース
・解体材の処理も任せてしまいたい場合
高所作業は危険を伴うため、安全帯が必要になる場合もあります。そのため、高所作業や工具の扱いに不安がある方は、業者に頼むのがよいでしょう。 また、木々の伐採や伐根は時間がかかります。お仕事などで忙しい方も業者に頼んだ方が、簡単にお庭をきれいにできるでしょう。

4. まとめ

今回の記事では、主に庭木の伐採・伐根の方法についてご紹介しました。伐採は根本を残して木を切り倒す、伐根は根本も含めて撤去するといった違いがあり、それぞれ工具や重機を使う作業となります。 「ヒロオ 造園・庭園管理」では庭木の伐採や伐根を含め、さまざまな作業を請け負っております。庭の管理にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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