砂利敷きを業者に依頼した際の費用相場は?施工範囲と砂利の種類についても解説

砂利敷きを業者に依頼した際の費用相場は?施工範囲と砂利の種類についても解説

家の外構のグレードアップに最適なもののひとつに「砂利敷き」が挙げられます。アプローチや庭に敷き詰めることで、景観が良くなるだけでなく、雑草や防犯の対策にもなります。そこで、砂利敷きを行う際、気になってくるのが施工費用の相場です。

本記事では、施工範囲と必要な砂利の量、砂利の種類と価格の目安、砂利敷きを業者に依頼した際の費用相場や作業内容などについて解説します。

施工範囲と必要な砂利の量

外構の砂利敷きに必要な砂利の量は、施工範囲の体積や用途、砂利の種類や大きさによって異なります。順を追ってご説明します。

施工範囲の面積

まずは、メジャーで施工範囲の縦と横の長さを計測し、面積を求めましょう。

  • 施工範囲の面積(㎡)= 縦の長さ(m)× 横の長さ(m)

必要な砂利の厚み

次に、施工範囲の用途から砂利の厚みを判断します。砂利がずれたり、沈み込んでしまったりするのを防ぐため、頻繁に大きな負荷がかかる場所ほど、砂利を厚く敷く必要があります。

目安としては、人が歩くだけの庭やアプローチであれば、3~5cm程度、駐車場であれば、10~12cm程度の厚みがあれば良いでしょう。

さらに、砂利の大きさも用途によって異なります。アプローチであれば、1.5~3cmほどの小さめの砂利が歩きやすく、自動車の通路や駐車場では、強度が高く、タイヤによる石の飛び跳ねが少ない、4~5cmほどの大きめの砂利が適しています。

このように、砂利の大きさに比例して厚みも増していくのですが、実際に施工してみて地面に隙間ができそうであれば、もう少し厚みを加えるなど調整が必要です。

必要な砂利の量

最後に量ですが、重量(kg)と容量(ℓ)のどちらでも表すことが可能で、以下の公式で求められます。一般的には、1㎡の面積に1cmの厚さで砂利を敷く場合、約20kg程度の砂利が必要とされており、それは約10ℓに相当します。

  • 必要な砂利の重量(kg)= 20kg × 面積(㎡)× 厚み(cm)
  • 必要な砂利の容量(ℓ)= 10ℓ × 面積(㎡)× 厚み(cm)

たとえば、3㎡の広さに、5cmの厚さで砂利を敷くのであれば、約300kgまたは約150ℓの砂利が必要になるということです。

砂利の種類とその価格

砂利にはさまざまな種類があり、その風味や価格が異なります。完成した時の全体的な雰囲気もイメージしながら、砂利を敷く場所やその用途、予算に合わせた種類や大きさのものを選ぶことが大切です。ここでは5種類の砂利と、それら価格の目安についてご紹介します。(価格はあくまで平均相場になります)

白玉砂利

白い石灰岩の原石を加工したもので、角がなく丸みを帯びています。清潔感がある白色で、和風・洋風のどちらにもマッチし、庭やアプローチ・ベランダ・水槽など、さまざまな場所に使用できます。価格は、20kgあたり2,600円前後です。

那智黒石(なちぐろいし)砂利

黒くツヤのある玉砂利で、土間などの洗い出し仕上げなどに適しています。濡れるとさらに黒くなり高級感が増します。和風の庭やアプローチにも広く使用されています。価格は、20kgで5,500円前後です。

伊勢砂利

三重県の鈴鹿山脈から伊勢湾に流れる明朝川流域で採れる花崗岩(かこうがん)の砂利で、水はけや水もちが良いです。落ち着いた色合いで、日本庭園や洋風の庭にもよく合います。価格は20kgで3,000円前後です。

五色砂利

さまざまな色調や模様の天然石の砂利で、やや丸みを帯びています。濡れると色が濃くなり、高級感が増すため、化粧砂利として庭にも使用されています。価格は、20kgで2,500円前後です。

青砕石(あおさいせき・せきさいせき)砂利

静岡県産のやや青みがかった砂利です。石質は固く、重量があり、ゴツゴツした角があります。駐車場やロックガーデン、アプローチなどにもおすすめで、音が出るので防犯砂利としても使用されています。価格は、20kgで3,000円前後です。

砂利敷きする前に必要な防草シート

防草シートには、光を遮断して雑草の光合成を防止したり、飛来種子が土に付着するのを防いだりする効果があります。地面に直接砂利を敷くと、すぐに隙間から雑草が生えてくるので、防草シートを敷いておけば、草抜きの手間が省けます。防草シートの価格の目安は、材質や耐用年数により異なりますが、1㎡当たり400円から600円です。

砂利敷きを業者に依頼した際の費用の相場と作業内容は?

庭の砂利敷きを依頼した場合、材料費と作業費を合わせた施工費用の相場は、1㎡あたり2,000~7,000円前後です。

庭の状態や使用する砂利の種類によって費用は変わりますが、一般的な庭の広さである30㎡で換算すると、6~21万円前後になります。また、その作業内容には5つの工程があり、とくに、床均し(とこならし)と転圧(てんあつ)の作業は、しっかりとした下地を作るために重要です。各工程について順番にご紹介します。

雑草駆除

砂利を敷く予定の場所に雑草が生えている場合、根っこから除草します。根が残っていると、砂利を敷いてもすぐに雑草が生えてきてしまうためです。根から枯らせる除草剤をまく場合もあります。

床均し(とこならし)

砂利を敷きやすくするために、土を掘削して掘り下げ、地面を均一で水平な状態に整える作業です。大きな石や木の根が埋まっていれば、それらを取り除きます。床均しが不完全だと、地面がでこぼこになり、水たまりができてしまいます。この工程は仕上がりに影響する重要な部分です。

転圧(てんあつ)

ローラーやランマーを使用して、土を締め固める作業です。土の密度を高めることで、強固で安定した地面になります。

防草シートを敷く

転圧された場所にくまなく防草シートを敷き詰め、雑草が生えてくるのを防ぎます。まず、隙間ができないように防草シート同士を10cm程度重ねます。次に、U型ピンを50cm間隔で止めたら、端はテープで固定します。

砂利敷きと最後の均し

選んでおいた砂利を敷いていきます。歩いた時に靴が埋もれないか、隙間はないかなど、砂利の厚みをチェックしたら、最後に全体を軽く均して完成です。余った砂利は袋ごと残しておいてもらうと、次回自分で補充する時に便利です。

まとめ

砂利敷きは、DIYでしたほうが安く済ませられます。しかし、草抜きや砂利の運搬・整地・防草シートや砂利敷きの労力を考えると、少し高くなっても業者にまかせたほうが効率も良く、仕上がりもきれいです。

「ヒロオ 造園・庭園管理」は、造園・庭園管理からエクステリア施工、砂利敷きなど幅広く対応しております。現地調査・ご要望に応じたご提案・無料見積りをさせていただきますので、気軽にお問合せください。

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