松の木といえば、立派な一軒家の広い庭に植えられている、その形の美しさや立派さが漂うような佇まいを私たちは想像します。もし枝が伸びてきたら、きれいな形に「切る」という感覚の方も多いのではないでしょうか。しかし、知識がなければ松の木の剪定は難しいですし、失敗すれば枯れてしまったり、形がガタガタになります。松の木の剪定について見てまいりましょう。これを読めば松の木の剪定がどのようなものであるかがわかります。
松の木の剪定の方法
松の木はプロからしても剪定をするのが難しい種類の木です。その松の木の隠れた特徴をどのように見抜いて手を加えていくかで、剪定師の腕がわかるといわれています。それでは実際にプロの剪定師は松の木をどのように剪定をしているのでしょうか。これを読めば、松の木の剪定の難しさと奥深さが見えてきます。
松の木の剪定は基本年に2回行う
松の木の剪定は、基本的には春と秋の2回行います。春に行うのは「ミドリ摘み」と呼ばれる作業です。これは春になって出て来た新芽を摘むのです。枝から生えた新芽を少なくしたり、残す新芽も短くしたりします。
一方秋には「透かし剪定」や「もみあげ」といわれる作業を行います。「透かし剪定」は、多くなってきた枝や葉を間引いて、松の木の形を整える作業で、「もみあげ」は古い葉を取り除いてすっきりさせる作業です。
松の木の剪定をしなければならない４つの理由
「なぜそのような作業を行うのか？」と疑問を持たれる方もおられるでしょう。もちろんそれらにはきちんとした意味があります。そもそも剪定師が木を上手く剪定をする目的は、木をきれいに見せるためだけではありません。
1つ目の理由は木を正しく成長させるため。木全体に栄養が行き渡るように、無駄な部分を切ったり、しっかり成長させたい部位に栄養を集中させるような剪定をしたりするのです。そのようにして将来にわたり、形の美しい松の木になるように作業を行います。
2つ目の理由は日当たりや風通しを良くして、そこに住む人の居住環境を良くするためです。意外と庭木が快適な家の環境を損ねていることもあります。また木が生えすぎていれば、害虫を寄せ付けることにもなり、それが家への被害にもつながるケースもあるのです。住む人のためにも適切に剪定は行われます。
3つ目の理由は庭木のボリューム感を軽くすることで、隠れやすい茂みをなくし、防犯に役立つという事です。見晴らしの良い家に怪しい人は侵入しては来ません。塀やブロックの有無や、近辺の人通りなどの要素も確かにありますが、庭木による死角はできるだけなくしておきましょう。
そして4つ目の理由は松の木の健康を守り、虫の害や病気から守るためです。松にもさまざまな害虫がいます。もし何らかの病気や害虫被害に遭っているなら、その対策の費用も必要となるでしょう。松自体が健全に成長をしていれば安心です。
松の木の剪定は業者に任せるべき
前述した通り、松の木は定期的に剪定をした方が良いのですが、この作業は一般の方よりも業者に任せてやってもらう方がいいでしょう。それは、業者に作業をしてもらうメリットがあるからです。ここでは、松の木の剪定を業者に依頼をすることについて紹介をいたします。これを読めば、業者に依頼することの良さがわかるでしょう。
松の木の剪定の難しさ
松の木の剪定はただ切ればよいというわけではなく、どの部分を切るべきかの見極めが難しいのです。全体のバランスを考えながら、どの程度切っていくのかを判断するには、かなりの経験が必要です。しかも切るべき芽や枝が多く、手間がかかります。誤って切ったり、切りすぎたりすれば、松の木を枯らしてしまう事もあります。そのような松の木を、何の経験もない普通の人が切るのはリスキーだという事がおわかりになるでしょう。
長時間、高所での作業
木の剪定作業ですので、脚立に乗って作業というケースも多いです。またそれが長時間続きます。プロがやっても松の大きさによっては作業の日をまたぐこともあるくらい、手間がかかる作業。安全のためにも業者に依頼をした方が良いとされます。
職人の松の木への思い
確かに松の木の剪定は、1年間の中ではほんの数日間だけかもしれません。しかし松の木に愛着をもった職人からすれば、一期一会の関りなのです。どの庭師も1回剪定をしたらそれで終わりと思っていませんし、剪定の作業を依頼されたら、その木のためにできる限りのことをしようとするのが職人です。10年、20年先の松の木を考えて作業をするわけです。そのような人に預けることが、自分の家の松の木を大切にすることにつながります。
まとめ
あなたの庭の立派な松の木は、庭を彩る大切で貴重な木です。だからこそ常日頃から丁寧に手入れをし、定期的な剪定を行う必要があります。しかしそれは一般の人には難しい作業です。そのために業者のプロの剪定師に任せると安心なのではないでしょうか。
そのような造園や庭園の管理を手がける「ヒロオ 造園・庭管理」は、京都市や宇治市を中心にさまざまな庭の剪定などを行っております。皆さまの要望をしっかりと伺い、それをプロの庭師によって反映した、一つだけしかない庭を手がけてまいります。居心地がよく、安らぎを与えてくれる庭を維持するためにも、末永くフォローをさせていただきます。どうぞお気軽にお問い合わせください。しっかりと皆さまのご要望にお応えをしてまいります。
