カーポートとは?車庫との違いやメリット、建築確認申請まで解説

カーポートとは?車庫との違いやメリット、建築確認申請まで解説

車をお持ちの方で、現在青空駐車をされている方の中には、雨にぬれずに乗り降りし、夏の日差し除けになる屋根が欲しい方も多いでしょう。車庫があれば問題ないのですが、車庫を作るにはそれなりの土地面積が必要ですし、費用も掛かります。

そのような時に、簡易に屋根がつけられ費用も抑えられるのがカーポートです。車を守るものには、カーポート、車庫のほかにガレージという物もあります。今回はそれぞれの違いについて、また費用面について、カーポートも種類やメリットについて説明いたします。

カーポートとは?車庫やガレージとの違い

カーポートとは、簡易の車庫のようなもので、柱と屋根だけの構造の物を言います。屋根があるので日差しや雨、雪、雹、鳥の糞から車を守ることが出来ます。壁がないので、風が強い場合には雨が吹き込みますし、花粉やPM2.5なども避けることが出来ません。また、誰でも出入りすることが出来るため他人から車を守ること、車庫というと、シャッター戸などがついて、壁で囲まれている車用の倉庫です。

カーポートとは?その費用相場

カーポートは柱と屋根だけの簡易な車庫です。簡易とはいえ、風の影響を受けやすく台風など強風時には吹き下ろされたり吹き上げられたりとそれなりの強度が必要になり、柱もしっかりと固定されている必要があります。

壁がないので狭い場所にも設置できることは、都市部の住宅地などでは魅力です。各メーカーからさまざまなデザインが発売されているので家や庭に合ったものが選べます。

カーポートの費用は、一台用の場合10万円~となっています。2台用で約20万円~が目安です。以下に説明する車庫・ガレージと違い一般的に固定資産税の対象になりません。(あくまで平均相場となっています)

車庫とは?その費用相場

車庫はカーポートと違い三方を壁で囲まれ、シャッター戸等がついています。壁があるため、風が強くても雨などが吹き込むこともなく、人の侵入も防いでくれます。次に説明するガレージも車庫の仲間ですが、一般に車庫の中に修理やメンテナンスが出来るように電気や水道などの設備がついているものをガレージと呼んで分けています。

車庫はガレージに比べると面積も少なく済み設備費用も掛かりません。物置の延長のような簡易式車庫の場合、1台用で約23万円~、2台用で約46万円~となっています。(あくまで平均相場となっています)

ガレージとは?その費用相場

上記で説明したように、ガレージは車庫に修理、メンテナンス用の道具・設備が置かれるものをいいます。単に雨風から車を守るものというよりも趣味として車いじりを楽しむためのものと考えてよいでしょう。車を置くための面積プラス作業エリアが必要になるため費用も掛かります。1台用で50万円~、2台用で約100万円~となり、道具類は別途そろえる必要があります。(あくまで平均相場となっています)

カーポートと建築確認申請

カーポートは簡易な構造物とはいえ、建築物の扱いになります。建築基準法2条「土地に定着する工作物のうち、屋根および柱もしくは壁を有するもの」と定義されています。そのためカーポートを設置する際には、自治体に建築確認申請を提出して審査を受ける必要があります。確認申請でチェックされるものとして、建蔽率、屋根の材料制限、基礎の設置があります。

建蔽率とは?

建蔽率(土地の面積における建築面積の割合)は、各市町村の都市計画によって決められています。建築確認申請を通るためには、建築物の面積とカーポートの面積を足したものがその土地の建蔽率に収まるようにしなければなりません。ただし、次の条件を満たす場合、緩和処置が受けられます。

  • 柱の間隔が2m以下であること
  • 天井の高さが2.1m以上あること
  • 外壁のない部分が4m以上あること
  • 地階を除く階数が1であること

これらの条件を満たしている場合には、屋根の軒先から1m部分を建築面積に含めなくてもよいことになっています。カーポートの面積が2.7m×5mの場合には、それぞれ1m引いて0.7m×3mが対象になります。

その他、建築確認申請について、詳しくは施工会社や自治体の建築課に確認するとよいでしょう。

カーポートの種類について

屋根と柱で構成されるカーポートですが、構造、屋根のデザイン、屋根の素材によって種類が分けられます。

一般的にカーポートというと車の片側だけに柱があり屋根を支えているもの(片側支持タイプ)を思い浮かべると思います。2台、3台用のカーポートになると屋根を両側から支える両側支持タイプがあります。片側支持タイプは通常車の側面ですが、デザイン上又は車の取り回しから後部に柱を置いた後方支持タイプもあります。

屋根のデザインでは、曲面になっているラウンド(アール)タイプと、平らなフラットタイプに分けられます。とくに最近はフラットタイプと後方支持タイプのものが人気です。また、柱が屋根を突き抜けてワイヤーなどで先端を支えるものもあります。

屋根に使われる素材には、ポリカーボネート、FRP、スチール折版、アルミ形材が主に使われます。雪が多い場所ではスチールや錆に強いアルミが良く使われます。材料はデザインだけでなく、その地域の風土によっても向き不向きがありますので施工会社に相談してみるとよいでしょう。

まとめ

カーポートは、簡易な構造で駐車スペースに屋根を取り付けるには、大変お手頃な設備です。車庫に比べ法的にも取り扱いやすいものになっています。最近では、フラットでシャープなデザインが増え、木目調のものなどもあり、和風な家屋、庭などにもマッチするものがあります。

「ヒロオ 造園・庭園管理」では、京都府宇治市でお庭造り・お庭のお手入れからエクステリア工事までさまざまな外構工事にも対応しています。エクステリアは庭をはじめとする敷地全体を積極的に有効利用し、住宅によく調和した外構全体を設計・施工するものです。お客様の敷地の形なども考慮した素敵なカーポートをご提案いたします。カーポートをお考えの際は、ぜひ「ヒロオ 造園・庭園管理」までご相談ください。

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