既に生垣を持たれている方の生垣の作り方

 

 現在目隠し等で、フェンスにされる方等が増えてきていますが、
今でも生垣を持たれている方も多くおられます。また、昔ながらの日本家屋に住まれている方や家は建て替えたが生垣はそのままで、未だに長い距離の生垣を持たれている方も多くおられます。

放っておくと、伸びてしまい取り返しが付かなくなります。
生垣を綺麗に保つ為には維持管理が必要です。生垣のことでお困りのことがある方はぜひご参考にしてください。

 

 ここでは生垣の楽しみ方、メリット、デメリット。既存の生垣の作り方・付き合い方・管理の仕方を説明させていただきます。

〇皆様が生垣でお困りのことは?

・私の家には昔から生垣があり、自分で手入れをするが毎年大きくなり手が付けられない。

・綺麗に手入れが出来ない。四角にできない、丸に出来ない等。手入れの仕方が分からない。

・どうやって手入れをして良いか分からない。

・時間がないので手入れが出来ない。

・虫が付いて困る。

・暫く放っておいたら手が付けられなくなった。

・親が管理していたので何も分からない。

 こういった生垣でお困りの方が増えてきています。

 

〇そもそも生垣とはどういったものでしょうか?

生垣は樹木を並べ垣根を作り毎年、刈り込んで一定の形を維持するものです。 他の石垣や、アルミのフェンス、ブロック塀等と違い生きた材料を使用するために管理に手間がかかりますが、自分好みの樹種を選択出来ます。それにより四季の変化を楽しむことが出来ます。 道路から眺めて花の咲いている頃は人の心を和ませ美しい町づくりに貢献する効果もあります。こうした美観効果の他、仕切り、区画、遮断、境界、防犯などの実用効果もあり防風、防火、大気浄化等にも役立ちます。

〇生垣の種類にはどういったものがあるでしょうか。

・高生垣

防火用には軒のひさし部分に火の粉が飛ぶのを防ぐために3m、防風、防雪用には5m以上は必要である。下の方は2mくらいは下枝を切り透かして通風をよくしたり、高生垣の前に高さ1.5mくらいの境界垣を設けて二重垣にする。

・外垣 囲い垣

敷地の周囲を囲って遮断したり、境界を区画するもっとも普通の生垣で高さは1.5m~2mが多い。樹種選択の幅は広く、地方によって慣行的に使われている樹種がある。 ・内垣 庭や敷地内の区画用につくる高さ0.75~1.0m程度の低い生垣で鑑賞本位に樹種を選び、四ツ目垣と併用したり自然風の刈込垣にする。

・つる物垣

つる性植物を金網柵、木柵、鋼製柵に絡ませたもので占有幅が狭く種類を選べば日陰にも使える。

・混ぜ垣

刈込の出来る樹種を数種類組合わせて植栽し四季の変化を楽しむ生垣で自然樹形を生かしたものと整形垣にしたものがある。各樹種の成長の程度が違うので整形の混ぜ垣は手入れに手間がかかる。 生垣は場所と目的に応じた選定が必要となります。

〇生垣にする木の種類には何があり、どういう条件で選ばれるのでしょうか。

生垣用樹種の条件としては 見て美しいことや管理上の利点から下記のような条件を満たすものがよい。

・丈夫で生育が早いこと

・萌芽力があり強い刈込に耐えられること

・花や実、また葉が綺麗なもの

・樹齢が長いもの

・湿地や乾燥地に耐えるもの

・病虫害に強いもの

具体的に生垣として使用される代表的な樹種には次のようなものがある。

アラカシ シラカシ ウバメガシ キンモクセイ プリペット マサキ ツゲ レッドロビン カイヅカイブキ トキワマンサク マキ他

樹木の生育には地域特性があり、局地的には日当たり、土質、通風などの土地条件によっても違うので環境によって樹種を決めていく必要があります。

その環境条件の中、建物や庭と合うものを選びます。最後に大事なのは自分好みの木を選ぶことです。ご自身で選ぶことで愛着を持って楽しみ、またお手入れにも力を入れる事が 出来ます。葉 花 実 木の持つ雰囲気で好みの木を選ぶことをお勧めします。

 

〇生垣のメリット デメリットは?

メリット

・一度植えて根付けば耐久力がある。

・四季の変化が楽しめる。

・アルミフェンス等に比べて価格が安く作りやすい。

・木の成長と剪定作業、管理の仕方で高さを調整出来る。

・風通しがよく庭の環境に良い。

・地震で倒れる心配がなく安全である。

デメリット

・放っておくと成長していく。剪定作業等で維持作業を欠かせない。 ・占有幅が広く狭い場所には不向きである。

・騒音を防ぐ効果が少なく排気ガスに弱い。

・日当たりや土質の環境条件の良い場所でないと生育が悪い。

 

〇どういう風に生垣を維持、管理をしていけば良いか?

生垣の作り方、維持の仕方を説明します。

・生垣を維持管理、剪定する為に必要な道具

刈込バサミ 

剪定バサミ

ノコギリ

脚立

掃除の道具 

熊手 

ホウキ シート(ゴミを落としても集め易い様に木の下に敷きます)

・手順

① シートを敷く 木の下に落ちる様にシート敷く

② 刈込バサミで側面を刈っていく  刈込バサミで刃の直線のラインを利用して作りたい真っ直ぐのラインに刃を当てて切っていく。その際に太い枝がある場合は剪定バサミやノコギリで切り戻しをしていく。 切り戻しは直線のラインより少し中できる。中できることにより後に新しい枝が中から出てきて生垣のラインが作り易くなる。

③ 刈込バサミで天端を刈っていく。 手前部分で真っ直ぐの線を引くよう刈っていく。その際、目線を天端のラインに持ってくる。手前部分の刈った部分に刈込バサミを真っ直ぐに水平に当てて刈っていく。

④ 木にかかっている葉を取り除く。 せっかく綺麗に刈っても切った葉が木にかかっていると夏であれば次の日にはかかっている葉は茶色くなり、汚く見えます。確実に刈った葉は取り除きたいものです。

⑤ シートを上げて掃除 刈った後の葉を綺麗に掃除することで、刈った生垣も見栄えがよくなります。 もし生垣の下や周りに草などが生えている様であればそれも取り除くとより良くなります。

 

ご自分で管理剪定が難しい場合には

生垣の剪定はプロに相談しましょう。 植物が好きで仕事の合間や、休みの日にご自分で手入れされる方も多くおられますが、それが段々と苦痛になってこられる方も多くおられます。 最終的にそのストレスで植物が嫌いになってしまわれる方も多くおられます。 また素人の方が剪定をすると時間がかかる上に綺麗に手入れが出来ない事があります。 一度プロにご相談されることをお勧めします。ヒロオ 造園・庭園管理でも剪定等を行っております。ヒロオ 造園・庭園管理の剪定はこちらから

 

まとめ

 生垣を綺麗に保つ為には、剪定作業・刈り込み作業が必要です。 一番良いのは楽しみながらご自分で手入れをされるのが良いかと思います。 それでも手に負えなくなったり、見た目を綺麗にして欲しい等、プロにしか出来ない技術もあります。お困りのこと、ご相談があればぜひ、「ヒロオ 造園・庭園管理」にお声掛け下さい。また一から生垣を作られ事を考えれている方もご相談下さい。樹種の選定や環境に応じた手入れ生垣の作り方をご提案させていただきます。 他にも植木屋・造園に必要な作業を幅広く承っております。費用や作業時間などのご相談も受け付けておりますので気軽にお声掛け下さい。 

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