庭木の剪定の頻度はどれくらい?ベストな時期と剪定方法など解説

庭木の剪定の頻度はどれくらい?ベストな時期と剪定方法など解説

低木の剪定頻度というのは、樹木の種類によってそれぞれ違ってきます。そのため、実際に木を切るとき、どのようにすればよいのかわからなくなってしまう方も少なくありません。 また、樹木によっては剪定に適した時期が違ってきます。それぞれ適した時期があるため、今回は剪定の時期や頻度について紹介していきます。

1. 庭木の剪定頻度のベストは?

庭木の剪定が必要な理由として、近隣の住宅に迷惑をかけないようにするというものが挙げられます。伸びてしまった枝が隣の敷地内に入ってしまうと、思わぬ事故につながってしまうからです。剪定の頻度は樹木によって違いますが、年に1回から2回がベストだといわれています。 剪定の回数が多くなると、逆に木の成長を阻害します。剪定時期も見誤ってしまうと成長に悪影響を与えるので、しっかりと考えたうえで剪定を行いましょう。

1-1. 常緑針葉樹の場合

常緑針葉樹の剪定頻度は少なく、剪定時期は3~5月頃の春に行うのがベストです。針葉樹は落葉しないため、年に1~2度くらいの頻度で剪定を行いましょう。 また、常緑樹の場合、冬も休まずに成長します。そのため、冬の時期に剪定をすることは避けるようにしましょう。

1-2. 常緑広葉樹の場合

常緑広葉樹の剪定の時期は、3月下旬~4月下旬の新芽が成長する頃、もしくは5月下旬~6月頃といわれています。常緑広葉樹は寒さに弱いので、冬場の剪定は避けましょう。また、夏も剪定には向きませんが、暑さが落ち着いてくる時期に軽く剪定を行う程度であればさほど問題はありません。

1-3. 落葉広葉樹の場合

落葉樹は、寒い時期の剪定がおすすめです。落葉が終わり、枝が見えるようになったときが剪定時期といわれています。 12~2月が最適な時期ですが、軽い剪定であれば3月や6月、9月頃に剪定しても問題ありません。なお、木の活動が盛んになる4~5月や7~8月は木が傷んでしまうので避けましょう。

2. 庭木の剪定に夏と冬が向く理由

夏季と冬季が剪定時期のベストとされる理由は、それぞれにメリットがあるからです。剪定は木の種類によっても最適な時期は違いますが、主に夏と冬がよいといわれているのはいくつかの理由があります。 夏の剪定がよい理由として、台風の被害を抑えられるということが挙げられます。夏に成長する樹木を先に剪定しておけば、枝が折れてしまう事故なども防ぐことができるでしょう。 また、冬の剪定がよいのは剪定の作業がしやすいからです。冬になると、ほとんどの樹木は成長しなくなります。不要になった枝をスムーズに刈り取れるので、効率よく作業することができるのです。

3. 剪定方法の基本を覚えよう

庭木の剪定には、盆栽のように形を整える人工樹形という剪定方法があります。慣れていないと難しいものですが、基本を覚えれば簡単にできるようになります。剪定は木の成長を促すための手段でもあるので、その基本を覚えておきましょう。

3-1. 切り戻し剪定

切り戻し剪定は、樹木が成長する前の状態に戻す作業です。切り戻し剪定を適度に行うことで、木が大きくなりすぎるのを防げます。切り戻し剪定をするときには、新芽を切らないように注意しましょう。

3-2. 透かし剪定

透かし剪定は、枝の混み合っている部分を間引く作業になります。枝が絡んでいる部分をすっきりさせることができるので、日当たりもよくなります。透かし剪定をするときには、下から覗きこみ、間引く枝をしっかり確認するのがポイントです。

3-3. 整姿剪定

整姿剪定は、枝がはみ出している部分を刈り取る作業です。剪定方法で真っ先に思い浮かぶのが整姿剪定でしょう。樹木の形を整えるのが目的なので、初心者でも簡単にできるのがポイントです。

3-4. 刈り込み剪定

刈り込み剪定は、人工樹形にするための方法です。盆栽の庭木バージョンと呼ばれていますが、丸く刈り込んだり生垣仕立てにしたりするなどさまざまなやり方があります。見た目を第一に考えるので、初心者にはやや難しいことが特徴です。

3-5. 枝おろし剪定

枝おろし剪定は、太めの枝をのこぎりなどで切り落とす作業です。樹木を小さく整えることで、樹木全体に栄養が届きやすくなるなどのメリットがあります。また、余計な枝を切り落とすことで、樹木の寿命も延ばすことができます。

4. 剪定が必要な枝の種類

剪定は、どんな枝でも切り落とせばよいというものではありません。例えば、「ひこばえ=根元から伸びる邪魔な枝」「平行枝=平行に複数本伸びている枝」「交差枝=絡まって交差している枝」などは剪定が必要です。不要な枝のみを切っていき、木の成長を促しながらすっきりさせましょう。 また、剪定時期の頻度は年に2回が基本ですが、特殊な剪定時期の樹木もあります。例えば、「梅」は花が咲いたすぐ後に剪定が必要です。また「桜」は基本剪定に向いておらず、枝がまだ細いうちに剪定する必要があります。 木の種類によって、剪定時期や頻度はそれぞれ異なります。まずは庭木の種類を確認し、ベストな剪定時期を把握するようにしましょう。

5. まとめ

まとめ

庭木の剪定頻度は年に1回から2回がベストとされていますが、中には異なるものがあり、特殊な剪定が必要になるケースもあります。まずは庭木の種類を確認し、剪定の頻度や剪定時期なども合わせて把握しておきましょう。 庭木の剪定で悩んだときは、ぜひ一度「ヒロオ 造園・庭園管理」にご相談ください。庭木の剪定方法はもちろん、庭園の管理方法などもアドバイスいたします。そのほかにも、庭に関するさまざまな作業を請け負っておりますので、お困りの際はお気軽にご連絡ください。

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